ホームページを一新 活気ある郵政労働情報誌へ


1978年に創刊した本誌は、全国の郵便局で働くみなさまに支えられ昨年202011月、500号の節目に到達することができました。この間、経営形態も労働組合も大きく変わり、日々の仕事内容も激変してきました。それとともに文字離れ、郵便離れが急速に進み、デジタル、スマートフォン全盛の時代となってきました。しかし大きく世の中が変わろうとも、全国津々浦々に一通の手紙を届ける仕事が無くなることはないでしょう。文字を運ぶことを生業とする郵便の仕事から発展してきた郵政事業だからこそ、私たちは言葉を大事にし、紙媒体としての情報誌の充実を心掛けてきました。

 

今回、この紙媒体の「伝送便」との両輪をめざし、双方向の窓口としてホームページを一新いたします。新たな郵政労働情報誌としての飛躍を目指していきます。

 

長年築かれてきた公共財産である郵政事業がどんどん切り売りされ、空洞化して行く中、労働者の分断と疎外はさらに深刻化しています。

 

事業の抱える矛盾をさらに深堀し、根源に迫る労働ジャーナリズムとして発展させていきたいと思います。労働組合や事業会社の枠を越え、自由に言いたいことをぶつけられる郵政労働情報誌としてさらに成長していきたいと思います。

 

1度の発行では間に合わない速報や、24ページの誌面では載せきれない情報など質・量ともに充実させ、多くの皆さまが、意見や情報を気軽にアクセスしていただけるよう、親しみのあるホームページを創っていきたいと思います。また、仕事や人間関係などの悩みに的確にアドバイスできるよう新たに「悩み相談コーナー」を設けて、先輩諸氏からの適切な助言を頂くようにします。

 

非正規差別や男性優位、パワハラなど郵便局の抱える歪みは日本社会の縮図とも言えます。民営化になっても変わらない「特定局制度」など郵政の権力構造を監視し、大胆な政策提言も必要です。今こそ、郵便局も労組も変わらなければなりません。郵便局現場にこだわりながら、視線は常に地域や世界に広げ、より豊富化した誌面づくりを目指します。

 

最後に、本誌の発行は、読者のみなさまの誌代とボランティアによって成り立っています。一切のスポンサーも広告も無しに発行を継続するためにも読者拡大をぜひお願いします。またホームページ一新を機に、財政維持のため、編集委員会への寄付を新たに呼びかけます。心ある読者のみなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

本誌が、労働者の連帯を求め、一人でも泣いている者がいないような職場を創る一助となれば幸いです。

                                          (編集長・横田誠司)